EPD株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:早川智久、以下EPD)は、株式会社C-HASプラス(代表取締役 菊池正彦、以下C-HAS+)と天然物に含まれる肥満や肥満関連疾患の予防・改善につながる有用物質を探索する共同研究契約を締結いたしました。 【本リリースのポイント】 ・ EPDはヒト褐色脂肪細胞モデルによって肥満および関連する代謝性疾患の予防・改善につながる医薬品や食品成分の候補物質を発見できる可能性に着目。 ・ 創薬志向型植物データベースや豊富な天然物バンクを活用したC-HAS+と共同研究契約を締結し、天然物に含まれる有用物質の探索を開始。 【本リリースの詳細】 厚生労働省の国民健康・栄養調査報告によれば、本邦の20歳以上の人の肥満者(BMI≧25kg/m²)の割合は、男性33.0%、女性22.3%とされており¹⁾、特に男性は令和元年までの10年間に有意に増加しています。肥満に起因ないし関連する健康障害には、糖尿病や高血圧のほか、冠動脈疾患、脳梗塞などの重大な疾患が含まれます。肥満がもたらす経済的な負担も大きく、OECDの報告書によればOECD諸国における医療費の約8.4%が太りすぎを原因とした疾患の治療に費やされているとされています²⁾。 EPDはヒト皮膚の細胞から褐色脂肪細胞を作るダイレクトリプログラミング技術を有しています。この技術を用いると、簡便かつ安価にヒト褐色脂肪細胞モデル(ciBAs)を作成できるため、ciBAsに様々な化合物を作用させ、褐色脂肪細胞の活性(褐色化)を評価(スクリーニング)することによって、肥満および関連する代謝性疾患の予防につながる医薬品や食品成分の候補物質を発見できる可能性があります。 このたびEPDは創薬志向型植物データベースや豊富な天然物バンクを有するC-HAS+と共同研究契約を締結し、天然物に含まれる抗肥満等有用物質の探索を開始しました。 【Reference】 1) 厚生労働省 令和元年「国民健康・栄養調査」の結果 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14156.html 2) OECD iLibrary The Heavy Burden of Obesity The Economics of Prevention https://www.oecd-ilibrary.org/social-issues-migration-health/the-heavy-burden-of-obesity/summary/japanese_69eb163d-ja 【EPD株式会社について】 EPS創健科技集団有限公司が手掛けるヘルスケア分野の創薬事業において自社パイプラインの開発を推進するため2021年に設立された会社です。褐色脂肪細胞誘導技術を用いて、人々の健康の実現に貢献することを目指しています。 【株式会社C-HASプラスについて】 熊本大学が手掛ける天然物もの・こと作り事業を推進するため、2022年に設立された大学発スタートアップです。天然資源探索ツール(オリジナル天然物バンクや素材開発に指向した植物情報データベース、線虫を活用した健康寿命評価システム(C-HAS)をコア技術として、自然と生命が調和する健幸社会を共に創ることを目指します。 本件に関するお問い合わせ先 EPD株式会社 近藤 真次 E-mail:kondo.shinji385@eps.co.jp 株式会社C-HASプラス 小沢 享子 E-mail:info@c-hasplus.co.jp